溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~
「失礼。待たせたかな」
私をカフェに案内すると、喫煙ルームへ行くと言っていたジェイドさんが、少し苦い香りを身に纏って帰って来た。
女性の前では、煙草も吸わないらしい。
というか、煙草を吸うイメージでは無かったから、すこし意外だった。
甘い笑顔の裏に、何か企んでいるのではともはや疑いたくなるレベルだ。
すっかり買い物で遅くなったお昼は、ハワイアンカフェで、フルーツがいっぱい盛ったパンケーキを食べることになった。
カフェ内は、外が全てガラス貼りで景色を一望でき、ウクレレでおじさんが明るい音楽を弾いてくれている。
ぽつぽつと据わっているには、日本人ばかりでちょっとだけ安心した。
洋服に可愛いスイーツのお店っていうパターンからして、ふと思う。
「ジェイドさんってちょっと女性に夢見過ぎてませんか?」
「夢?」