溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~

「ナホ?」

「私、本当に中身から可愛くないから、ごめんなさい。せめて偽りの婚約者として、外見だけでも着飾らなきゃ、貴方みたいな格好いい人の隣には恥ずかしくて並びたくないですよね」

可愛くない発言ばっかしている私に嫌気がしないのはジェイドさんが特殊だからだ。
こんな可愛くない私より、嘘でも涙を流して縋る女の子の方が可愛いんだ。

「俺は、キミは面白くて好きだよ? 何に悩んでいるのかちょっと見当もつかないから、なんて言葉をかけて良いか分からないが」

そうですよね。
貴方みたいに生まれた時から見目麗しく、真っ直ぐに育って来たような人には私の気持ちなんて。

「キミは、たかが一回ぐらいの恋に破れたぐらいで自分を卑下しすぎだと思う。男の方に見る目が無かったのか、原因があるかもしれないのに、何で自分が悪いと思うんだ?」

ジェイドさんは、私が悩んでいた根本からあっさり否定してきた。
きっと失恋の経験だってないくせに。

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