溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~

「恋をするのも落ちるのも、皆平等だと思う。そこで傷ついたのは、自分だけが悪いのか? 相手が居なければ恋なんて出来ないしね。一人で傷つくわけ、ないだろう? 二人で傷つかなければいけない問題のはずだ。――恋愛は」

パンケーキを小さく切ってフルーツと一緒に食べながら、難しい、けれどなんとなく言いたいことは分かる彼の言葉は私には重たかった。

「だから、俺は恋愛相手がいないのは俺自身の問題なんだ」

微妙な空気になる前に、彼はすっと話を自分のことに変えてくれたから私もまたパンケーキに被りつけた。

「そう言えば、そうだね。ジェイドさんなら言い寄る女性だっていっぱいいそうだもんね」

「理想が高いだの、遊んでいるだの言われてなかなか近づいてきてはくれないよ。ただ、誘って欲しそうに見てくる女性は分かるし、恥をかかせたくない気持ちもあるんだが――」

ジェイドさんは悩ましげに溜息を吐くと、悩ましげにこめかみを押さえる。

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