溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~
「熱? それは大変だ。せっかくの休みを」
「甘酒と、大根の蜂蜜漬け、要りますか?」
まだ熱があるかも決まっていないのに、一人であたふたしているジェイドさんにクスクスと笑いが零れる。
だから、落ちついてそう聞けた。
「そうだな。頂くとしよう。朝食はお互いしっかり食べてゆっくりしよう」
「そうですね」
この、距離でいいと思った。
お互いを気遣いながらも、甘くなり過ぎない距離で。
隣でただ、契約の七日間が終わるのを待つだけで。