溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~

ケイリ―さんだけは、ジェイドさんは信用していたし、ちゃんと話しておいた方がいいかもしれない。
そう思って、ジェイドさんが眠ってくれるのをひたすら待って、やっと此処に来れた。

言わなくちゃいけない。

「座って下さい。今、紅茶を入れますので」

「私が困ってたから助けてくれた嘘だんです。で、彼も休暇を取るためにその嘘に乗っかってくれたから、彼は全く悪くないんです。日本の弟さんに会いたいがために。だから彼は悪くないです。でも、色んな有名な方にもし、嘘がばれたら、彼の立場が悪くならないかなって心配で」
「美山さま」

ケイリ―さんが、紅茶をカップに注ごうとしたポーズのまま驚いて目を見開いている。
今まで、ジェイドさんの婚約者として大切に扱ってくれていたのに、本当に申し訳ない。
でも、彼の立場が私なんかのせいで悪くなるのが怖かった。
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