溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~

「なるほど。実は、取引相手は、WFJグループの重役だったのですが、最近は甲斐さまからも連絡が来ますよ。ジェイドさんがピリピリしてなかなか打ち解けないから話は進まないのですが」

あ。これは内緒でした。

そうお茶目に舌を出しながら、言う。
内緒って、それって一番重要なことじゃない!

甲斐は、私がジェイドさんと豪華客船に居ることを知っている?
ジェイドさんとは、私の話題は出さなくて、本当にビジネスの話だけしているの?

「美山さま?」

「――紅茶、ごちそうさまです。そろそろ帰ります」

ざわざわと不安が押し寄せてきて、早く彼の元へ帰りたくなってそのまま足早に部屋へ戻った。

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