雷獣

学校を出てとぼとぼ帰る遥香。
「はぁー。」
わたしなにしたの?
女子どころか男子まで私の顔色を窺ってた...。

全然思い出せない。
岳人なら何か知ってるかな?

あの、遠藤先輩って人も何者?
族って?まさか暴走族?
雷獣ってなに?私はそこにいたの?
暴走族との関りなんてないはず.....。
そもそもそんなのに関わってたらおじいさまから言われるし。

テストつめこまなきゃいけないのに考える事たくさんすぎてすでにパンク寸前。

しばらくこもるから買い貯しようとスーパーによる。

昨日買った食材はあるから.....。
献立を頭の中で考えながらカゴに入れていく。
会計を終えて家につくオートロックの所で鍵を開けようとすると
中から怒鳴っている男性の声が聞こえきた。

鍵をあけてなかに入ると声がはっきりしてきた。

「....ってんだよこっちは!お前余計な事言ってねーだろうな?あいつに手を出してみろ。雷獣を怒らせたこと後悔させてやる。」

らいじゅう....?さっき遠藤先輩から聞いた言葉!
電話してる人を見に行こうとしたら裏口から出て行ったようでバタン。と音が聞こえ
そこには誰もいなかった。
残念だけど裏口まで追いかける気はなくてそのままエレベーターに乗った。
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