俺様御曹司の悩殺プロポーズ
彼が書いてくれた文字を消しながら、
風原さんて、気が利くというか、優しいところもあるのかな……
そんなことを思っていた。
考えてみれば、痩せてしまった私の体重を増やしたいだけなら、
「社食で毎日大盛りカレーを食え!」と命令すれば済むことなのに。
私の好みがわからないからと言って、あんな豪華なお弁当を何種類も買ってくれたのは、
私が楽しく食べられるようにと、気を遣ってくれたからに違いない。
そのお陰で、下降中だった食欲も復活した気がする。
他にも、お昼寝中の私に、タオルケットを掛けてくれたり……。
そこまで考えて、アレ?と首を傾げた。
お昼寝。
ハウンとなって意識を手放し、そのままぐーすか寝てしまった私。
もしかして……
フェロモンボイスで、私をハウンな目に合わせたのは、
最初から、寝不足解消が目的だったとか……?