俺様御曹司の悩殺プロポーズ
「お前は緊張すると読みが早くなる。リードをゆっくり読むようにしてみろ。
それから……――」
佐川アナは凄いよね。
風原さんの隣に立っていても、何の遜色もないもの。
ドジでマヌケな私だけど、せめて彼女みたいな美しさがあればな……。
ダメか。美しくてもやっぱり中身が伴わないと、風原さんと同じ画面に入れないよね。
彼の隣に立つには、美しさと滲み出る知性が必要。
私にはやっぱり無理だよね……。
風原さんのイケメンフェイスを見ながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。
彼の声は耳に入っていても、頭まで到達しない。
何かの説明を終えた風原さんは、
「わかったか?」
と私に聞いた。
「え? あ、はい……」
聞いていなかったと言えずに、そう返事をすると、
「どうわかったのか、説明してみろ」
怪訝そうな目で言われてしまった。