俺様御曹司の悩殺プロポーズ
風原さんの仕事終わりを待って、二人で食事に……?
その言葉で、プンプン怒っていた気持ちは、驚きに取って代わられた。
仕事帰りに食事に誘われたのは初めて。
もしかしてデートなの?とチラリ思ってしまった。
なぜ風原さんが私なんかをデートに誘うのだと、そんな否定的な気持ちもあるけれど、
一瞬だけでも喜んでしまったのは事実。
「それって……」
それってデートの誘いですか?と聞きたくても聞けずにいると、
こんな説明が付け足された。
「なぜ顔を赤らめる?
飯食いに行くのも、勉強の内だぞ?
この前の“ハラヘリマンボ”のオンエア見たが、お前の食レポ、酷かった。
アナウンサーが“ヤバイ”を使うな。語彙不足が甚だしい。
明日の個人指導は、飯を食いながらの食レポの学習だ」
「なるほど……」
デートなんて、やっぱりそんな事にはならず、
食事に行く理由が勉強だということに、妙に納得していた。