俺様御曹司の悩殺プロポーズ
 


 ◇◇◇


翌日、午後4時――。


今日の私の仕事は終わっていて、局内で花ちゃんと話をしていた。



社員食堂の片隅で、ふたりでテーブルに向かい合い、座っている。



花ちゃんは早目の夕食をとり、私はオレンジジュース一杯で空腹をしのいでいた。



なぜか、花ちゃんと仲良くしている私。


東京の優れた女子アナさんの中に溶け込めずにいる私が、孤独を感じずにいられるのは、

花ちゃんのお陰かも。



こうして一緒に社員食堂にいることは、珍しくない。



そんな私達を初めは奇異な目で見る人もいたけど、変な噂にはならなかった。


だって花ちゃんは、オネェであることを隠していないから。


色恋沙汰の噂になり様がないので、ふたりでいても平気だった。



花ちゃんはパンチの効いたロックテイストな服装で、天ぷら蕎麦を食べている。


目の前から漂ういい香りにぐうぐうお腹を鳴らしてしまうと、嫌そうな目で見られた。



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