俺様御曹司の悩殺プロポーズ
「ちょっとぉ、あたしの海老天ちゃんを、物欲しげに見ないでちょうだい。
あんたも食べればいいじゃない。それともダイエットなの?」
ダイエットではなく、これから風原さんと食事に行くので、
天ぷら蕎麦を食べるわけにいかないのだ。
16時には仕事を終わらせると言っていた風原さんだけど、
時間を過ぎても私のスマホはまだ鳴らない。
そういう理由でオレンジジュース一杯でここにいるのだと、小声で花ちゃんに説明した。
そうしたら……、
「キャー!なんですって!?」
と叫ばれてしまった。
「これから涼ちゃんとデー……」
このオネェさんは、すぐに興奮するし、興奮すると声が大きくなる。
慌てて身を乗り出し、
お蕎麦が口から垂れ下がっている、花ちゃんの口を手で塞いだ。
「しー!! それを言ったら、困るから!私じゃなくてアッチが。
花ちゃんも、また怒られてフルネームで名前を呼ばれちゃうよ?」