俺様御曹司の悩殺プロポーズ
 


「ちょっとぉ、あたしの海老天ちゃんを、物欲しげに見ないでちょうだい。

あんたも食べればいいじゃない。それともダイエットなの?」



ダイエットではなく、これから風原さんと食事に行くので、

天ぷら蕎麦を食べるわけにいかないのだ。



16時には仕事を終わらせると言っていた風原さんだけど、

時間を過ぎても私のスマホはまだ鳴らない。



そういう理由でオレンジジュース一杯でここにいるのだと、小声で花ちゃんに説明した。



そうしたら……、


「キャー!なんですって!?」


と叫ばれてしまった。



「これから涼ちゃんとデー……」



このオネェさんは、すぐに興奮するし、興奮すると声が大きくなる。



慌てて身を乗り出し、

お蕎麦が口から垂れ下がっている、花ちゃんの口を手で塞いだ。



「しー!! それを言ったら、困るから!私じゃなくてアッチが。

花ちゃんも、また怒られてフルネームで名前を呼ばれちゃうよ?」



< 155 / 452 >

この作品をシェア

pagetop