俺様御曹司の悩殺プロポーズ
何のことやらサッパリわからないが、ちょうど私のスマホがピロリンと鳴ったので、
もう一度、話してもらう時間はなさそうだ。
メールはもちろん、風原さんからで、
《今終わった。車で待っている。誰にも気づかれないようにしろよ。》
そんな言葉が並んでいた。
ふたりで食事に行くことを、誰にも気づかれないように……。
既に花ちゃんに言ってしまったけど、花ちゃんだからいいよね?
風原さんからのメールに再び浮かれ気分になって、バッグを持って席を立つ。
「あーあ、仕事がなければ、あたしも行きたかったわ〜」
そんな風に口を尖らせる花ちゃんに、「行ってきます!」と敬礼して、
社員食堂を後にした。