俺様御曹司の悩殺プロポーズ
立花少年は、驚いていた。
これは誰かが仕組んだことで、彼には身に覚えのないことだったから。
「僕は知らない」と言い続けた、立花少年だけど……
級友からも先生からも犯人扱いされて、すぐに二週間の停学処分が下された。
そんな立花少年に、一人だけ味方が現れた。
それは、風原少年。
クラスメイトと言っても、それまで二人は特に親しい関係ではなかったのだが、
停学中、自宅にいた彼のもとに、突然風原少年が訪ねてきたそうだ。
それも、あちこちに傷を作り、片目を腫らした状態で……。
風原少年は怒りに満ちた顔して、こう言った。
「犯人はアイツだった。あの野郎の、自作自演だったんだ」
と。
“アイツ”とは、財布を盗まれた張本人の財閥の息子。
『退屈だったから』という理由で一騒ぎ起こしたことを、
トイレの中で、取り巻き数人に、得意げに話していたそうだ。
偶然トイレの個室にいて、話を聞いてしまった風原少年は激怒した。
財閥の息子と、その取り巻き3人を相手に、トイレで取っ組み合いの大喧嘩。
4対1の喧嘩に、何とか勝利したみたいだが……
その後がまた、大変な事態となってしまった。