俺様御曹司の悩殺プロポーズ
ただの小学生同士の喧嘩では、終わらない。
「うちの息子に怪我をさせたのは誰だ?」と財閥の親が出てきて、
風原少年の親と校長を交えた、大人達の騒動に発展してしまう。
そんな騒動になったのに、財布泥棒事件の結論は変わらなかった。
真実は闇に葬ることが、決まっただけ。
学校側としては、多額の寄附をしてくれる財閥の親も、風原少年の官僚の親も、大切なお客様。
それほど大切じゃないのは、寄付金少額の立花さんで、
全ては立花少年のせいにすることが決まり、停学処分は覆らなかった。
停学中の彼の家に来た風原少年は、腫れた目に悔し涙を滲ませて、謝ったそうだ。
「俺には力がない。何もしてやれなくて、ごめん……」
と。
それから一月経ち、小学校生活最後の日がやってきた。
この学園はエスカレーター式に中学に進級できるけど、立花少年は別の中学に進学を決めていた。
自分には合わない金持ち学園に未練などないが、
風原さんと別れることだけが胸が痛い……そんな気持ちでいた。
複雑な想いで卒業式に出席した立花少年に、最後の最後で驚くことが待っていた。