俺様御曹司の悩殺プロポーズ
「かき氷、好きですよ。
今度娘と食べに行こうかな〜」
「男性には、少々恥ずかしい商品名ですが、言える自信がありますか?」
「あ゙〜あれは俺には言えないかな〜。風原さんは?」
「私ですか?
私は……一緒に行った誰かに、代わりに注文してもらいます。
『氷屋 林』のかき氷、一度食べに行きたいですね」
『氷屋 林』
それだ!
商品名はどれも長〜いのに、店名は漢字三文字で、変なのと思ったんだった!
風原さんに助けられ、おバカな私の脳みそが無事に店名を取り戻すと、
彼はコメンテーターとの会話をすぐに終わらせた。
私に向けた視線は「早く締めろ」と言っていた。
小さく頷きカメラに向けて、シメの言葉をやり直す。
「美味しくてユニークな『氷屋 林』。この夏にお勧めのかき氷屋さんでした!
甘い噂を聞き付け、北に南に調査に走る、スイーツ探偵小春。
来週もお楽しみに!」
お、終わった……。
冷や汗を拭いホッとする私。
でも、気を抜くのはまだ早い。
「日野さん急いで。三回目のお天気中継まで、あと3分45秒」
「はい!」