俺様御曹司の悩殺プロポーズ
生放送も反省会も終わり、報道フロアの自分のデスクに向かっていた。
反省会ではそれほどキツイことは言われず、
「来週はきっちりやってくれよ」と、言われたにとどまった。
ホッとしつつ、頑張ろうと気を引きしめ直す。
よし、次のスイーツ探偵こそ完璧に!
机に戻って早速、資料作りをしなければ!
そんな風に気合いを入れて、自分の机まで戻ってきた私は……
目を見開いた。
何……これ……。
机の上に、倒れた缶珈琲が一つ。
中身はすっかりこぼれて、机上は水浸しになっている。
流れ落ちた茶色の液体が、床にも珈琲溜まりを作っていた。
慌てて持ち上げたのは、ノートパソコン。
仕事に必要な物が色々置いてある中で、これが一番大切かもしれない。
私物ではなく局からの借り物だし、壊れたらすごく困る。
焦って救出するべく持ち上げたけど、意味はないと、すぐに知る。
もう、ダメみたい。
キーボードの上が、珈琲でチャプチャプしているもの。
まるで誰かが、この上に珈琲を流したみたいに……。