俺様御曹司の悩殺プロポーズ
◇◇◇
翌日――。
出社して自分の机に向かうと、また嫌がらせのメモ用紙が椅子に置いてあった。
昨日と同じ、うさぎのキャラクターの可愛いメモ用紙に、
『遅刻して干されたら良かったのに』と書いてあった。
それを持ち、向かう先はメイク室。
花ちゃんにモーニング・ウインド用のメイクをしてもらう目的ももちろんあるけど、
一番の目的は、佐川亜梨沙に直談判するためだった。
彼女が犯人だという直接的な証拠を掴んでいるわけじゃないけれど、
もう、我慢できない。
昨日は大変に事態になるところで、
風原さんが助けに来てくれなかったら、二時間スペシャルの収録は、一体どうなっていたことか。
その風原さんは、今朝私を車に乗せて出社すると、すぐにあちこちのデスクを回っていた。
スタッフさんの一人一人に話し掛け、頭を下げている姿を見てしまった。