俺様御曹司の悩殺プロポーズ
中村アナは嫌がらせは二度としないと約束して、
最後に私に深々と頭を下げ、控え室を出て行った。
パタンと閉まったドアの内側には、私と風原さんと佐川アナが残される。
今度謝るのは、私の番。
佐川アナの前に進み出て、腰を90度に折り曲げ、頭を下げた。
「佐川さん、すみませんでした!
勝手に犯人扱いして、メイク室では酷い言葉を言ってしまいました。
本当にごめんなさい。どうか許して下さい!」
佐川アナが犯人であるかのように仕組まれていたことだとしても、私が100%悪い。
彼女には、何の落ち度もないのだから。
どうお詫びしていいのかわからないけど、とにかく謝るしかない。
申し訳なくて頭を上げることができずにいる私に降ってきたのは、
呆れの溜め息と、驚くような言葉だった。
「巻き込まれたことは不愉快だけど、慣れているから平気よ」
「え……慣れている?」
その言葉が引っ掛かり、顔を上げて彼女を見た。