俺様御曹司の悩殺プロポーズ



花ちゃんを目で追って風原さんのテーブルを見ると、隣にいた佐川さんがスポンサー達お偉いさんのテーブルに呼ばれて、移動中だった。


他のテーブルも適当に席替えが始まっていて、結局は親しい人同士の集まりがあちこちにできていた。



風原さんの隣に座り、迷惑そうな彼に嬉々として絡む花ちゃん。

その様子を見て、羨ましいと思っていた。


私も隣に行きたい。

行きたいけど、行けない。

私は他の誰より彼の心に近い女のはずなのに、離れていないといけないなんて……そんなの淋しすぎるんですけど‼︎


そう心で叫んだ時、「日ー野ーさん!」と隣で声がした。


見ると、いつの間にか花ちゃんの席には、スタジオ担当ADの麵堂(メンドウ)くんが座っていた。


彼は私より一つ年下の、23歳。

ぽってり体型で顔が油っぽい彼の趣味は、ラーメン屋巡り。

そんなに接点のない私達だけど、美味しいラーメン屋さんを教えてくれたことがキッカケで、顔を合わせれば会話するようになっていた。



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