俺様御曹司の悩殺プロポーズ
そんな麵堂くんが酔っ払いの目をしながら、私に話しかけてきた。
「日野さんは梅酒サワー飲んでるんですか。
僕も同じ、梅酒サワー。アハハ!」
「本当だ!一緒ですね!
なんか嬉しいー!アハハハ〜」
酔っていない時なら、飲み物が被ったくらいで笑ったりしないけど、
今はとても面白く感じて、麵堂くんと一緒に声を上げて笑った。
「日野さんと同じなのは、梅酒サワーだけじゃないっすよ」
麵堂くんが残りの梅酒サワーを一気に飲み干してから、そう言った。
「えっ、なになに?他にもあるの?」
「体重」
「私、100㎏もないです!」
「僕の体重89㎏だけど。それは冗談で、本当の共通点は地元です。僕、小学生までは北海道に住んでいたんです」
「えー‼︎本当⁉︎ すっごく嬉しい!
北海道のどこ? 私はかなり田舎の村でーー」
麵堂くんが同郷と知って、一気にテンションが上がった。
東京にきて「北海道出身です」と言われたのはこれが初めてで、今だけは淋しさも忘れて興奮していた。