俺様御曹司の悩殺プロポーズ



そんな会話が交わされているところに、花ちゃんが戻ってきた。



「ちょっと涼ちゃん! あたしから逃げようとしても、そうはいかな……。

あらあら、麵堂くんびしょ濡れじゃないの〜。どうしちゃったのよ〜」



いつもなら、花ちゃんを邪険に扱う風原さんだけど、

今はちょうどいい奴が来たとばかりに、花ちゃんの肩にポンと手を置いた。



「私の失態で麵堂くんを濡らしてしまいました。
花山田さん、すみませんが彼のフォローをお願いします」


「はあ⁉︎ なんであたしが……」


「お願いします。花ちゃん」



風原さんが、“花ちゃん”と口にするのを初めて聞いた。

確信犯的なその頼み方に、花ちゃんは赤くなってから、さめざめと泣きだした。


「うっうう、嬉しい……涼ちゃんがやっと花ちゃんと呼んでくれたわ……。

これって、恋人へのステップアップと思っていのよね?

もうあたし、涼ちゃんのためなら何だってやっちゃうんだから!」



< 330 / 452 >

この作品をシェア

pagetop