俺様御曹司の悩殺プロポーズ



どんどん増えてしまう荷物が全て収まる鞄となると、うちにはスーツケースしかなかった。


パールピンクのスーツケースを出してきて、荷物を入れたり出したりを繰り返し、何とか綺麗に隙間なく詰め終えてホッとしていた。



一泊旅行にしては多すぎる荷物の半分は、娯楽アイテムだった。

トランプにオセロ。ジェンガと人生ゲームに、黒ひげ危機一髪!も持っていく。

これだけあれば、きっと風原さんと楽しく盛り上がることができるでしょう。


まだ閉じていないスーツケースの中身を見つめてニンマリし、それからちょっぴり頬を赤らめた。


オセロの横に詰めた花柄ポーチの中には、真新しい下着が入っている。

淡いピンクのレースの上下二点セットで、結構なお値段がした。

ランジェリーショップで、下着選びにあんなに時間をかけたのは初めての経験だった。


風原さんとお泊りするということは、やっぱりチョメチョメするってことだよね……。

心の中にはドキドキ展開を期待する気持ちが、しっかりあった。


気づいたらそのことばかりを考えている自分がいて、なんてハレンチな女なのだと、自分を恥ずかしく思ってしまった。

羞恥心だけではなく、意識すればするほど緊張してしまい、とてもじゃないけど平常心ではいられない。


それで、娯楽アイテムをたくさん買い込んでみた。

一泊旅行の醍醐味は、夜中までゲームではしゃぐことでしょ!

自分の心にそう言い聞かせて、ソワソワし過ぎのこの気持ちを、なんとか落ち着かせようとしていた。


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