俺様御曹司の悩殺プロポーズ



食事が終わると中居さんがやってきて、手早く後片付けをして戻っていった。


罰ゲームについて、彼はまだ教えてくれないみたい。

このまま忘れてくれないかな……そんなことを思いながら、荷物をゴソゴソ漁っていた。


手にしたのは下着と化粧水などが入ったポーチ。

食後の楽しみと言えば、温泉でしょう!


ピンクのレースの下着についてはあまり意識しないように気をつけて、気持ちを温泉だけに向けようと努力していた。



「温泉って、母屋にあるんですか?」

そう聞いた私に、

「いや、この建物内にある」

そんな答えが返ってきた。


あれ? さっき一通り覗いて見たけど、温泉らしき物はなかったのに。


首を傾げる私に風原さんはクスリと笑い、立ち上がった。



「こっちだ」と言ってかれが開けたのは、次の間に続く襖。

この部屋は一千万円の掛け軸が飾られている他、特に面白味のない八畳ほどの茶室だったのに。


不思議に思いながら彼の後に続く私。

次の間の壁は一方が全面障子になっていて、風原さんは迷うことなくそれを開け放った。


すると、そこには板張りの廊下が現れた。

廊下の壁はガラス戸になっていて、そのガラス戸を開けると……私は目を輝かせた。

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