俺様御曹司の悩殺プロポーズ
「ああ、湯加減がちょうどいいな。
長く入っていられそうだ」
風原さんはさっきまでの私のように、庭を眺めてリラックスしている。
一方私はもう、庭なんか鑑賞していられる心境じゃない。
風原さんがやけに色っぽく見えて、ドキドキを通り越して心臓がバクバク言っていた。
雫がポタリと垂れる髪の毛も、温浴効果で赤くなった唇も、湯船から出ている肩や腕や胸の筋肉美も、
彼の全てに色気を感じて、鼻血が出そう……。
そんな私に、さらに鼻血ものの命令が下される。
「おい、そんなに隅に縮こまっていられると、混浴の醍醐味を感じないだろ。
こっちに来い。俺の隣に。
罰ゲームなんだから、お前に拒否権はないからな」
「ひ、ひゃい!」
緊張しすぎて、おかしな返事になってしまった。
自分の心音を耳元で聞いている気がする。
カチンコチンのおかしな動作で風原さんの隣に行くと……
体を引き寄せられて、太ももの上に乗せられてしまった。
私の背中は彼の裸の胸にぴったんこ。
逞しい腕が体に回され、閉じ込められてしまった。
「はぅっ‼︎」
「そんなに緊張するなよ。こうしているだけだから。
風呂の中で気絶されても困るし、大事な部分には触れないから安心しろ」