俺様御曹司の悩殺プロポーズ
あ、安心できるわけないでしょ!と心で叫んでいた。
お互いに大事な部分は隠しているとはいえ、たったバスタオル一枚だもの。
素敵な大胸筋の感触がしっかり背中に伝わっているし、腕や足は生肌がダイレクトに触れ合って、どうしたって鼻息が荒くなってしまう。
体は固まり心の中で慌てる私に対し、風原さんは至って平静だった。
私を太ももの上に乗せたまま、目線は庭に向けているみたい。
少し黙ったあとに、静かな声でこんなことを聞いてきた。
「お前……俺の家族について、どこまで知っている?」
風原さんの家族……。
そう言われて、混浴に振り切れそうだったテンションは、一気に急降下する。
彼は今、大切な話をしようとしてくれている。
それが伝わって、私もきちんと聞かなければいけないと思った。
「少しだけ、知っています。
花ちゃんと立花さんに聞いたことが、ちょっとだけ……」