俺様御曹司の悩殺プロポーズ



モーニング・ウインドの初日に花ちゃんに教えてもらったのは、風原さんの家が官僚一家だということ。


父親は現役の外務官僚のトップで、彼の兄や叔父、引退した祖父も外務官僚のエリートなんだとか。


大臣さえ頭を下げるほどに、風原一族は強い力を持っている。


そして風原さんは、そんなエリート一族の御曹司。

幼い頃から英才教育を受けて、T大学卒業後は彼も同じ道を……。

誰もがそう期待する中で彼が選んだのは、アナウンサーという職業だった。



なぜアナウンサーを選んだのかについては、彼の唯一の友達の立花さんに、南仏料理店で教えてもらった。


子供の頃、イジメにあっていた立花さん。

彼に着せられた濡れ衣を晴らそうと風原さんは声を上げたのに、学校も親達も風原さんの言葉を聞かなかった。


大人の事情で弱者に無実の罪を押し付けて、真実は闇に葬り去られてしまったということだった。


『正しい情報を世の中に発信していく大人になりたい!』

小学校の卒業式で、壇上から引きずり降ろされながら叫んだ子供の頃の強い想いは、風原さんをアナウンサーという職業に導いた。


そしてアナウンサーになる時に、勘当同然で家を飛び出し、家族とは絶縁状態が続いているーー。


< 363 / 452 >

この作品をシェア

pagetop