俺様御曹司の悩殺プロポーズ



あれこれとバレてしまった理由を考えて見たけど、正解を教えてくれる人はもちろんいなくて青ざめるのみ。


風原さんは落ち着けと言うように、そんな私の肩を抱き寄せてくれた。



「お前に落ち度はない。俺の父親は、したたかで用意周到な人間と評されている。

もしかすると、かなり前から小春の存在を把握していたのかもしれないな。

俺が共演中の女子アナに手を出していると掴んでからずっと監視していて、虎視眈々とチャンスが訪れるのを待っていたのかもしれない」



そのチャンスとは、言い訳できない状況を掴むことで、それが箱根の一泊旅行なのだと彼は言った。



私はますます青ざめる。


それが事実だとしたら、まるで獲物が罠に掛かるのを待っていたみたいで、風原さんのお父さんは恐ろしい人だと思う。


そんな人が私達の秘密にしたいネタを使って、一体何をしようとしているのか……。


何となくわかりかけているけれど、そうであっては欲しくないから、その先を私からは言えなかった。


コクリと唾を飲み込み、恐る恐る風原さんに聞いてみた。



「お父さんにバレてしまったら、どうなるんですか……?」



< 385 / 452 >

この作品をシェア

pagetop