俺様御曹司の悩殺プロポーズ



会議室に集まる顔触れを見て、私と風原さんの関係が明るみに出てしまったことを察した。


それは、風原さんのお父さんが局に告げ口したからだと思う。


身を竦める私に風原さんが、

「日野さん、私の隣に」

と呼んでくれた。


今の彼は表向きの彼。

でも、いつものような爽やかな笑顔はなく、その表情は固く強張っていた。



風原さんの隣に立って俯くと、モーニング・ウインド、チーフプロデューサーの山崎さんが詰問するような口調で私に言う。



「君をここに呼んだのは事実確認をするためだ。
こちらの質問に嘘偽りなく答えるように」



嘘をついてはいけないと言われて、頷く前に風原さんの顔を見た。


不安でいっぱいの私に、風原さんは静かな声で言う。



「日野さんが呼ばれる前に全てを私から話してあります。
ごまかす必要はありません。正直に答えて下さい」


「はい……」



嘘をつかなくてもいいと言われ、質問には正しく答えようと思った。


彼の言う『全て』がどこまでのことなのかと、ハラハラしながら……。


< 393 / 452 >

この作品をシェア

pagetop