俺様御曹司の悩殺プロポーズ
会議室に集まる顔触れを見て、私と風原さんの関係が明るみに出てしまったことを察した。
それは、風原さんのお父さんが局に告げ口したからだと思う。
身を竦める私に風原さんが、
「日野さん、私の隣に」
と呼んでくれた。
今の彼は表向きの彼。
でも、いつものような爽やかな笑顔はなく、その表情は固く強張っていた。
風原さんの隣に立って俯くと、モーニング・ウインド、チーフプロデューサーの山崎さんが詰問するような口調で私に言う。
「君をここに呼んだのは事実確認をするためだ。
こちらの質問に嘘偽りなく答えるように」
嘘をついてはいけないと言われて、頷く前に風原さんの顔を見た。
不安でいっぱいの私に、風原さんは静かな声で言う。
「日野さんが呼ばれる前に全てを私から話してあります。
ごまかす必要はありません。正直に答えて下さい」
「はい……」
嘘をつかなくてもいいと言われ、質問には正しく答えようと思った。
彼の言う『全て』がどこまでのことなのかと、ハラハラしながら……。