俺様御曹司の悩殺プロポーズ
勘違いして欲しくないのは、私達がまだ恋人未満の関係であるということ。
お互いに好意を抱いているのはわかっていても、付き合っているわけじゃない。
モーニング・ウインドで共演している限りはダメだと風原さんにはっきり言われているし、
私が番組の任期を終えて一年くらい経ってからじゃないと無理だって……。
風原さんは番組のために我慢している。
旅行の間、下半身は反応していても私を抱くことはなかった。
もちろん旅行後もそう。
そんな彼の気持ちを、上の人達にも理解してもらいたかった。
「でも!」と声を大きくして、半歩前に出てチーフプロデューサーや社長に訴える。
「私達に体の関係はありません! 付き合っていないんです!
風原さんはモーニング・ウインドを汚すわけにいかないからって。それと私に対しても、男として卑怯だろって気を遣っていて……。
決して淫らなことをするために、旅行したわけじゃ……」
私の弁明は、途中で遮られてしまった。
チーフプロデューサーが私の真横で、声を荒げる。
「そんな言い訳が、世間に通用すると思っているのか‼︎
いいか? 男女の一泊旅行イコール、肉体関係アリだ。
そう思われて仕方のないことなんだ。
足りない脳みそにしっかり刻み付けておけ、馬鹿野郎が!」