俺様御曹司の悩殺プロポーズ
◇◇◇
翌日、週刊ウェンズデイ発売日の朝6時半。
冬晴れの空はうっすらと明るさを見せていて、日の出はもうすぐだろう。
桜テレビ前のお天気中継場所に、今朝も私は立っていた。
私の処分に関しては、まだ結論が出ていないみたい。
昨日プロデューサーさんに何か変更があったら連絡すると言われていたけど、結局連絡は来なくていつも通り出社した。
朝の打ち合わせでも誰にも何も言われず、通常業務の流れを確認しただけ。
『私、モーニング・ウインドに出演してもいいのですか……?』
そう聞きたかったけど、
余りにも普通の現場の雰囲気に戸惑ってしまい、何も言いだせないままここに立っている。
6時30分にオープニング曲が流れて、風原さんもいつものようにMCとして番組を始めていた。
私の2メートル先にあるモニターには、不穏な出来事などないかのような顔をした彼が、今朝も爽やかに司会進行する姿が映し出されている。
それを見ながら私の心だけは、平常時と違って大きく波打っていた。