俺様御曹司の悩殺プロポーズ



私の返事に彼は優しく微笑んだ。

それから一人では立てない私のウエストを片腕のみで支えて、自分はカメラに向き直り視聴者に話しかけた。



「番組へのご意見ご感想は、公式ホームページまたはツイッターにて受け付けております。

それではまた、明日のモーニング・ウインドで」



耳にエンディングのBGMが聞こえていた。


モニターの一つには、モーニング・ウインドから次の8時からの番組に切り替わる様子が映し出されていた。


終了と同時に風原さんの腕が私を離し、支えを失った私はその場にペタンと尻餅をついた。



「いや〜風原くん、良かったよ。役者の才能もあるんじゃない?」


そう言って笑顔で寄ってきたのは、昨日まで怒っていたはずのチーフプロデューサー山崎さん。


「これで、視聴者が味方してくれるといいのですが……」


風原さんは腰に手を当て、疲れた顔して言った。



「大丈夫な気がしてきたよ、俺はね。
相当なインパクトだから、ネット上でもこの話題一色になるでしょ。

この後発売の週刊ウェンズデイなんて、『なにこの安いデマ?』って感じで、逆にあっちが叩かれんじゃない?」


「それを狙って計画したことですが……結果が出るまで正直不安は消えません」


「ま、しばらくは様子見だね。世間の風向きが俺たち側に流れることを期待しよう。

とりあえず、明日もよろしく。日野さんもね」



< 412 / 452 >

この作品をシェア

pagetop