俺様御曹司の悩殺プロポーズ
私の返事に彼は優しく微笑んだ。
それから一人では立てない私のウエストを片腕のみで支えて、自分はカメラに向き直り視聴者に話しかけた。
「番組へのご意見ご感想は、公式ホームページまたはツイッターにて受け付けております。
それではまた、明日のモーニング・ウインドで」
耳にエンディングのBGMが聞こえていた。
モニターの一つには、モーニング・ウインドから次の8時からの番組に切り替わる様子が映し出されていた。
終了と同時に風原さんの腕が私を離し、支えを失った私はその場にペタンと尻餅をついた。
「いや〜風原くん、良かったよ。役者の才能もあるんじゃない?」
そう言って笑顔で寄ってきたのは、昨日まで怒っていたはずのチーフプロデューサー山崎さん。
「これで、視聴者が味方してくれるといいのですが……」
風原さんは腰に手を当て、疲れた顔して言った。
「大丈夫な気がしてきたよ、俺はね。
相当なインパクトだから、ネット上でもこの話題一色になるでしょ。
この後発売の週刊ウェンズデイなんて、『なにこの安いデマ?』って感じで、逆にあっちが叩かれんじゃない?」
「それを狙って計画したことですが……結果が出るまで正直不安は消えません」
「ま、しばらくは様子見だね。世間の風向きが俺たち側に流れることを期待しよう。
とりあえず、明日もよろしく。日野さんもね」