ショータロー☆コンプレックス2
「市販のやつより、ちゃんと医者で診断してもらって処方される薬の方が良いと思うぜ。風邪といっても、その時その時で症状は違うんだから。その薬が効かなくて病気が長引いたり悪化したりしたら、結局余計な出費が増えるし、精神的にも負担がかかるだろ?」


しかし辻谷は全く引き下がる様子はなく、さらに驚きの言葉を口にした。


「それに、金の事なら心配すんな。俺が出してやるから」


「えぇ!?」


オレは思わず素頓狂な声を発してしまった。


「い、良いよそんな。そこまでしてもらう義理なんかないし。てか、何でそんなに病院に行かせたがるの?」


「はぁ?何言ってんだよっ。友達が病気と聞いたら、普通は放ってはおけないだろ?力になりたいと思うのは当たり前じゃないか!」


「へっ?」


「しかも、今、俺はそれができる立場にあるんだから。だったら、動かなきゃ男じゃねーよ」


……ちょっと待った。


オレ達、いつの間にお友達になったんだろうか??


そりゃ、『一回こっきりの絡みで終わるハズだったエキストラ仲間』という関係性と比べれば、かなりの急接近を果たしたのは事実だけれども。


でも、今までの人生の中で度々経験して来た、他人と友達になる時のプロセスっていうか、そういう物をすっ飛ばして気付いたら今この立ち位置にいたから、「俺達友達」なんて言われると、すこぶる違和感ありまくりだったりする。
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