ショータロー☆コンプレックス2
ありがたい事に、今まで大病にかかった事はなかったし、自分が分かっている範囲では持病もアレルギーも持っていないので、書類はすぐに書き終わってしまった。


しっかし、評判が良いというだけあって結構混んでるよな…。


体温計を脇に挟み、改めて待合室内をぼんやりと眺めながら、心の中で呟いた。


おそらく付き添いだろうと思われる人も入れてだけど、今、この空間には10人の老若男女がいる。


そして診察室はもちろん、もしかしたらトイレやレントゲン室なんかにも患者さんはいるかもしれないし、この規模の医院としてはかなり繁盛していると言えるんじゃないだろうか。


さっき見た案内板では土曜日も19時まで診てくれるみたいだし、急病人はもちろん、持病があって定期的に病院に通わなくちゃいけない人にとってもすごく便利だと思う。


会社勤めの人なんかは平日昼間は中々仕事を抜け出せないだろうし、休みの日は遅くまで寝ていて午後から活動したいって考えの人も多いだろうから。


実際、普通のサラリーマンとなったオレの地元の友人達は、そういった生活スタイルの奴が何人もいる。


だからきっとこの界隈の人達にはこの医院はとても重宝がられていて、かかりつけにしている人は多いだろう。


ただ……。


辻谷は一体、どこでこの医院の存在を知ったんだろうか?
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