ショータロー☆コンプレックス2
心の中でどう思っているかなんていう事は当然おくびにも出さずに、オレは返答した。


「そうなの。私はね、もう3年近く通ってるのよ」


「そうなんですか~」


「ええ。糖尿病なんだけどね。お薬飲みつつ、食事療法をやって痩せたから最初の頃よりはだいぶ良くなって来たんだけど、いまだにヘモグロビン値が安定しないのよね~」


困ったように、眉尻を下げて笑いながら女性は言葉を繋いだ。


「月に一回ペースで通ってるのよ。パートで働いてるから、そっちが休みの日に予約入れてるんだけどね」


「あ、ここって本来は予約制なんですね?」


「ええ、常連さんはね。でも、初診の人は急患扱いになって、優先的に診てもらえるから、あなたもすぐに呼ばれると思うわよ」


「えっ。そうなんですか。何だか、横入りみたいになっちゃいますね……」


「ああ、それは大丈夫よ。最初からそういう人が来る事を想定して予約時間に余裕を持たせているんだから」


慌ててブンブンと右手を振りながら女性は続けた。


「もし急患がいなければ、予約時間より前にかかれたりするしね。それに、病気の時にそんな事を気にしなくても良いのよ。困った時はお互い様じゃないの」


そしてニッコリと微笑みながらそう締めくくってくれたので、大分気が楽になった。


良かった…。
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