ショータロー☆コンプレックス2
今ここにいる人のうち、何人が常連さんなのかは分からないけど、その人達の診察が終わってから順番が回って来る、なんていうシステムだったら、初診の人はかなりの待ち時間になっちゃうもんな。


具合が悪いから病院にかかる訳で、そして緊急度でいったら、ある程度自分の体調管理に慣れてる常連さんより、やっぱ初診の人の方が断然高い。


まさに今の自分がその立場だから良く分かる。


こんな体調で長時間待たされるのは、体力的にも精神的にもかなりしんどい。


早く診察してもらって、早く家に帰ってゆっくり体を休めたい。


「でもあなた、この病院に来て正解だったわよ。ホントここの先生、すごく腕が良くて人格者だから」


「ホントですか?」


「うんうん。それにとても美人だしね」


「あ、女性のお医者さんなんですね」


「そうそう。まぁ、年齢は結構いってるけどね。正確な歳は内緒だけど、私よりも少し年上。もう20年以上も前に開業したって話だから、そりゃあそれくらいにはなるわよね」


「そう……ですね」


答えながらオレは脳内で素早く計算を始めた。


医大は6年制で、しかも卒業後何年かは研修医として働かなくちゃいけない。


その後さらに技術を磨き、金銭的にも余裕ができた状態で一人立ちするとしたら、どんなに順調に行ったとしてもその時点で30前後にはなっているハズ。
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