一つだけ願いが叶うなら
愛叶と進展もないまま、愛叶の誕生日になってしまった。

この日は行ってらっしゃいではなく早く帰ってこられるかどうかの確認だった。

俺は嬉しさを悟られないように冷静に言った。

絶対早く帰る。

愛叶が俺と誕生日を過ごしたいと思ってくれてることにすごく嬉しさを感じた。

それとと同時に今まで俺は何をしていたんだと思った。

今日から優しくしようと心に決めた。


もっと早く気づいていればあんなことにはならなかったのか…?


ごめんな…愛叶。
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