あと少しの恋
嘘までついて
ボロボロと落ちてくる涙
泣きやめ泣いたって無駄だから
泣きやめ泣きやめ何度も願っても涙はとまらない
「なんで泣いてんだよおまえ」
「わかんないです」
「じゃあ俺言うわ
悪いなおまえのことからかって
なかなか楽しかったぜ」
希瀬さんが低く笑う
聞きたいのはそんな言葉じゃないのに
「希瀬さんそれは本心ですか?」
「さあな、つーか待たせるなよ大切なんだろ
なんならサヨナラのキスくらいしてやろうか?」
「いりません」
私は悔しくて由貴さんの手をひいた
「帰りましょ」
「あぁ」
由貴さんの車に乗る
車の中で小さくため息をついた
「大丈夫?」
「はい」
由貴さんはエンジンをかけながら飲み物をさしだしてくれた
「本当にいいんだな?」
「はい、もう迷ってなんてないです」
「ならいいけど」
由貴さんはなにも言わずに家まで送ってくれた
家についてお風呂場に直行してゆっくりと堪能していると洗濯機の上に置いていた携帯が鳴る
私はそれにもかまわずゆっくりとお風呂に浸かっていた
お風呂からあがるり携帯を見れば数えきれないくらいの着信があった
希瀬の2文字···
震える手でかけなおそうとすればまた携帯が鳴る
「もしもし」
「電話にもでたくない」
「違う」
「つーかドア開けろ」
「えっ···」
「っ···おまえのせいだからな」
私は慌てて着替えてドアを開けると希瀬さんが倒れ込んできた
「希瀬さん」
「なんなんだよおまえ」
「えっ···」
泣いてる?
希瀬さんが私を下敷きにしながら??
「なんでそうやって夢にばかりでてきやがるんだよ」
「希瀬さん重いです
私を圧死させるつもりですか?」
「あぁわりぃ」
希瀬さんって子供みたい
希瀬さんと目をあわせればすぐにはずされる
「もう本当に子供っぽいんですから」
「だれがだよ」
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