あと少しの恋
観覧車を降りて遊園地から出て車に戻ると由貴さんはすぐにエンジンをかけた
行くあてなどもうないはずなのに車は人混みをさけるように静かな場所を求めるようにはしる
やがてついた場所はホテルだった
私は気乗りなどしてなかったが由貴さんに促されるまま部屋に入った
「シャワー浴びてきます」
「時間があまりない」
そういうなり私をベッドに押し倒し丁寧に洋服を脱がせていく
下着姿になると急に気恥ずかしくなり目をそらした
「希瀬とは寝たんだろ?」
体につけられた幾つものキスの痕
由貴さんはひとつひとつにキスをしていく
くすぐったさと肌に感じる冷たさにびくりと体を震わせる
「っ···」
「感じてる?」
「違います」
由貴さんはシャツをさらりと落とすと私のいるベッドに戻ってきた
由貴さんと体を重ねるけどそれは寂しさも重ねていた
体は気持ちいいけど心は上の空だった
「鈴?」
由貴さんに名前を呼ばれて私はやっと気づいた
「はい」
「なんで泣いてる?」
「えっ···」
ちゃんと感じてるはずなのに頬は涙で濡れていた
「無理しなくていいよ」
やっぱり私は希瀬さんが好き
でも追いかけてたのは由貴さんなんだよね
いつからだろう希瀬さんが好きになったのは
邪な考えが快楽を打ち消していく
「鈴、俺を見てないね」
「ごめんなさい、やっぱりもう帰ります」
私はシャワーを浴びて着替えを済ますと送るよという由貴さんの提案も断りタクシーで病院に向かった
息をきらせながら病室のドアをノックして入る
線の細い体に包帯が巻かれている背中が見えた
「ごめんなさい着替えてたなんて知らなくて」
「別に」
私は希瀬さんの背中に抱きついた
希瀬さんの体温が直に伝わってくる
「大好きです」
「なんなんだよおまえ
下手したら捕まるぞ」
「希瀬さん」
「今はそんな気分じゃない
つかシャツぐらい着させろ」
「イヤです、もうちょっとこうしてたいです」
希瀬さんは諦めたように笑って言う
「おまえ意外に強引だな」
「はい、諦めたくありませんから」
希瀬さんはポンポンと頭を撫でてくれる
「大丈夫だからおちつけって」
「子供扱いしないでください」
「こうでもしないとなっとくしないだろ」
希瀬さんはシャツを羽織りながら笑う
「待てません」
「恋愛って体のつながりだけか?
そんなん虚しいだけだろ
今は我慢しなお姫さま」
チュッとわざとらしく頬にキスをして希瀬さんは頭を撫でる
まるで子供を宥めるみたい
行くあてなどもうないはずなのに車は人混みをさけるように静かな場所を求めるようにはしる
やがてついた場所はホテルだった
私は気乗りなどしてなかったが由貴さんに促されるまま部屋に入った
「シャワー浴びてきます」
「時間があまりない」
そういうなり私をベッドに押し倒し丁寧に洋服を脱がせていく
下着姿になると急に気恥ずかしくなり目をそらした
「希瀬とは寝たんだろ?」
体につけられた幾つものキスの痕
由貴さんはひとつひとつにキスをしていく
くすぐったさと肌に感じる冷たさにびくりと体を震わせる
「っ···」
「感じてる?」
「違います」
由貴さんはシャツをさらりと落とすと私のいるベッドに戻ってきた
由貴さんと体を重ねるけどそれは寂しさも重ねていた
体は気持ちいいけど心は上の空だった
「鈴?」
由貴さんに名前を呼ばれて私はやっと気づいた
「はい」
「なんで泣いてる?」
「えっ···」
ちゃんと感じてるはずなのに頬は涙で濡れていた
「無理しなくていいよ」
やっぱり私は希瀬さんが好き
でも追いかけてたのは由貴さんなんだよね
いつからだろう希瀬さんが好きになったのは
邪な考えが快楽を打ち消していく
「鈴、俺を見てないね」
「ごめんなさい、やっぱりもう帰ります」
私はシャワーを浴びて着替えを済ますと送るよという由貴さんの提案も断りタクシーで病院に向かった
息をきらせながら病室のドアをノックして入る
線の細い体に包帯が巻かれている背中が見えた
「ごめんなさい着替えてたなんて知らなくて」
「別に」
私は希瀬さんの背中に抱きついた
希瀬さんの体温が直に伝わってくる
「大好きです」
「なんなんだよおまえ
下手したら捕まるぞ」
「希瀬さん」
「今はそんな気分じゃない
つかシャツぐらい着させろ」
「イヤです、もうちょっとこうしてたいです」
希瀬さんは諦めたように笑って言う
「おまえ意外に強引だな」
「はい、諦めたくありませんから」
希瀬さんはポンポンと頭を撫でてくれる
「大丈夫だからおちつけって」
「子供扱いしないでください」
「こうでもしないとなっとくしないだろ」
希瀬さんはシャツを羽織りながら笑う
「待てません」
「恋愛って体のつながりだけか?
そんなん虚しいだけだろ
今は我慢しなお姫さま」
チュッとわざとらしく頬にキスをして希瀬さんは頭を撫でる
まるで子供を宥めるみたい