はるのリベンジ
船に戻ると、無言で、東行先生が、こちらに来た。
はる「あの!これは、俺が勝手に・・・。」
パンッ!
頬を、叩かれた。
東行「俺の言うことが聞けないなら、船を降りろっ!!!」
はる「すみません・・・。でも・・・。どうして、俺だけ、外されたんですか?俺は、5番隊に配属されたのに、どうしてですか?」
東行「それは、お前が、おなごで、足手まといになるからだ。」
私は、先生を睨んだ。
はる「足手まといですか・・・。すいませんでした・・・。」
私は、悔しくて、涙が落ちるのを我慢して頭を下げて、その場から去った。
私は、甲板の端に座って、海の向こうを眺めていた。
はる「結構、頑張ったんだけどな。」
自分の着物に付いた返り血をチラと見て溜め息をついた。
はる「着替えよう。」
着替えて、部屋にいる気分でもなくまた甲板に戻った。
すると、小川の父がいた。
はる「小川先生。」
小川「あ。じゃじゃ馬愛妾のおはるちゃんだ。」
はる「それ、東行先生にも言われました。」
小川「見てたよ?おはる。銃も出来るようになってるし、剣なんて、凄い上達したね。」
はる「なんで?」
小川「あぁ。何故、知ってるかって?それはね、双眼鏡で見てたよ。ははは。君を見つけたときの谷の驚き顔は面白かったなぁ。」
はる「じゃあ、東行先生も見てたんですか・・・。それで、足手まといなら、まだまだです・・・。」
小川「足手まといなんかじゃないよ。君が、あの隊を引っ張ってたでしょ?谷なんか笑ってたよ?」
はる「笑ってた?」
小川「あいつはやっぱり俺が惚れたおなごだって。でもね・・・。だからだよ。怒ったのは、その分、心配したからだ。『はるがいねぇ』ってずっと、探してたし。顔見て安心したら、怒りが出て来たんじゃない?ねぇ?谷ちゃん?」
はる「え?」
小川先生の視線の向こうに、東行先生がいた。
はる「あ・・・。」
すると、東行先生は、スタスタ歩いてきて、私の横に腰を下ろした。
そして、
東行「明日から、お前は、小川の下だ。わかったな?」
はる「はい。」
小川「じゃあ、怪我人、病人はちゃんと言うこと聞いてもらおう。宜しくね。おはるちゃん?」
はる「はい!」
小川「じゃあね!」
小川先生は、部屋に戻っていった。