はるのリベンジ
そんなとき、ある知らせが舞い込んできた。
東行「野村殿が・・・。」
はる「野村様?」
東行「あぁ。昔、九州に逃げたときに、世話になったお方だ。」
はる「その方がどうかされたのですか?」
東行「筑前藩の勤王党弾圧に列座して、玄界灘姫島に流されたらしい。」
はる「なんと・・・。私、行ってきます!お助けに行ってきます!」
東行「頼めるか?」
はる「もちろんです。先生の手となり足になります。」
東行「ふっ。頼もしいな。では、藤四郎を連れていけ。あいつは、筑前の脱藩浪士だ。そうだな・・・。あと、5名程奇兵隊から連れていけ。」
はる「かしこまりました。行ってきます。」
東行「はる・・・。」
先生は、私を抱き寄せる。
ぎゅっと抱きしめて、
東行「気をつけて行け。」
と、囁き唇を重ねた。
私も、先生に耳元で言う。
はる「先生?体が辛い時は、ちゃんと、横になってくださいね?白石様の方には私から言っておきます。」
私も、先生の唇に自分のを重ねて、立ち上がる。
はる「では、行ってきます!」
心配そうに私を見つめる東行先生に、また、腰を下ろして、口付けて、出て行った。
9月16日。
姫島に着いた私達は、野村様奪還の為、居場所を探る。
はる「藤四郎さま。この牢ですか?」
藤四郎「あぁ。多分、ここだ。」
はる「わかりました。では、私が、見てきます。」
私は、牢の内部に潜入。
ここも手薄だな。
すると、牢の中に人がいた。
そして、見張りが1・2・3・4・・・10人。多いな。
そして、牢の中の人の側に行き、声をかけた。
はる「私は、とある方からの命で来ました。元治元年、11月頃より、九州にてあなた様からお世話になったお方です。わかりますか?」
野村「元治元年、11月・・・九州・・・。あぁ、あの暴れん坊さんですね。」
はる「ふふっ。左様でございます。お助けに参りました。少しお待ち下さいませ。」
私は、外に戻った。
はる「藤四郎様!」
藤四郎「どうだった?」
はる「いらっしゃいました。敵は全部で10人。」
私は、牢の図面を地面に書く。
はる「こことここから攻め込んでは、どうでしょう?」
藤四郎「あぁ。良いと思う。というか、じゃじゃ馬愛妾って本当だったんだな。」
はる「あの・・・。それ聞き飽きました。」
藤四郎「はは。そうか。では行こう。」
私は、入り口で見張りの一人の急所を突いた。
「う゛・・・。」
パタリと倒れる前に、抱き留めて、ゆっくり、地面に寝かせる。
指と、視線で合図を送る。
すると、誰かが、音を立てた。
ガタッ。
「何だ!?」
「見てこい。」
一人近付いてくる。
ドカッ。
「ぐぇ。」
しかし、向こうに行った人達が、派手に始めてしまった。
はる「行きましょう!」
私は、懐の銃に手をかける。
カキィン。
カキィン。
そして、敵の前に出て行った。皆、刀か・・・。では、私も・・・。
ザシュ。
ズバッ。
そして、生きている者を縛り上げた。
見張りの一人が持っていた鍵で牢を開ける前に、もう一度聞く。
はる「大変失礼ですが、お名前を教えて下さい。」
野村「ふふっ。野村 望東です。」
はる「ありがとうございます。失礼しました。私は、小川 梅之助と申します。さぁ。行きましょう。」