艶麗な夜華
シャワーを浴び、


なんとなく翔の声が聞こえた気がしたあたし。



振り返るそこに、


翔の姿がある筈なんてないのに、


シャワーを止めバスルームのドアを開けてみる。




そして目に映るのは洗濯機。



言いようのない空しさにゴシゴシと全身を洗うと、


バスルームから出た。




部屋に戻り、


グラスに注いだ飲み物をガラステーブルへと置く。



壊れたテレビは、


あたしを笑わせてくれる人達の姿を映す事はなく、


ただの真っ黒な四角がそこにあるだけ。
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