艶麗な夜華
気の毒そうな顔であたしを見るヒカリさん。

あたしは2人から目をそらすと黙ってグラスを並べた。




片付けが終わり帰り支度をするあたしは、


2人が気になって仕方がない。


「もうちょっと此処に居てもいい?」


サラリと顔を傾け恭也に話すヒカリさんはあまりに綺麗で、


声を出してしまいそうになるくらい胸が締め付けられる。



でも、それ以上にあたしの胸を締め付けたのは……



「あぁ。もう少し飲まないと……


憂鬱で眠れそうにもないから……」



ヒカリさんに返した恭也の言葉。


「そう。あたしは何時まででも付き合うけど?」


「それは…ありがたい」


あたしはなにも言わず店を出た。

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