艶麗な夜華
あたしの隣に座り、

肩に手を回すタクミさん。


「帰らないよ。

ただ、少しキツイ事言っちゃったから」


身を縮め、ガチガチに固まる体をタクミさんがそっと包み込む。


「あ、あの、えーと、ご、ごめんなさい…」


タクミさんはあたしの体からゆっくり離れると顔を覗かせた。


「この仕事している女の子では珍しいね」


「えっ…」


「こんな事くらいで、

此処まで緊張する子」



まるで此処はホストクラブ。


「み、見ないでください…」


「なんか、久しぶりに可愛い女の子に出会った」


タクミさんは片手でそっとあたしの顔を引き上げた。

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