艶麗な夜華
「あっ!愛華の店にコート忘れてきた!」



思わず大きな声を出すと、


彼は迷惑そうに顔をしかめた。



「うるせぇな」



「ご、ごめんなさい……」



「愛華って……ブランのか?」



「あっ、はい……」



「どおりで品のない女だと思ったら、


あの店の客か。納得だな」




いきなり失礼な事を言ってきた彼。



いくら相手がいい男でも、


それはイラッとする訳で。



「な、なによその言い方!


っていうか今、あたしの文句だけじゃなく、


愛華の店の事も悪く言ったよね!」



ムキになるあたしを彼は冷めた目で見る。



「お前、愛華に泣かされたのか?」

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