艶麗な夜華
「えっ…」



「フッ図星か。アイツのビジネストークを真に受けて、


ハハッ本気で好きにでもなったか」



「そ、そんなんじゃ……」



「ところがアイツに突き放されて、


店を飛び出してきた。



そんなところだろ」



「………」




なにも言えず下を向いた。



「バカな女」



頭上に降ってくる彼の言葉に、


とことん惨めになるあたし。



「なにも知らない癖に……


あたしが今日、どんな思いをしたかなにも知らない癖に!」



たまたま会ったこの人に、


そんな事を言っても仕方ない事だなんて十分にわかっている。



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