艶麗な夜華
大きな声を出すあたしを、


彼がまた迷惑そうにする。



「デカい声出すな、下品女。


お前夕方会った時も泣いてたな。


どうせ男と喧嘩して車から降りて、


誰かに拾って欲しくて道路の真ん中で泣いていたんだろう?



なのに誰にも相手にされなくて、


それで愛華に頼っていったところが、


ますます泣かされたってところか。



ハハハッしょうもない女」



ヘラヘラと笑いながら彼が言った事は、


悔しいくらいほとんど当たっていた。




「喧嘩だったらまだいいよ……


ずっとずっと一緒にいるって、


結婚するんだろなぁって思っていて、


彼の夢を叶える為に、


朝から晩まで働いてお金貯めて……


やっと夢が形になるって時に、


どうして他の人のところに……」



独り言のように話すあたしに、


彼は呆れたようにため息をつく。



「はぁ…」



「なによ…」
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