艶麗な夜華
ヤスはハンドルから顔を上げるとフロントガラスから空を見上げる。


そして静かに話し始めた。


「でも……わかったんだよ……

恭也さんの行動は、全て結衣を思っての事だって。


……タクミは、結衣が惚れた男だから、

だから恭也さんはタクミに怒りをぶつける事も、

タクミを恨む事もしなかったんだ」


なにを思っても胸が苦しかった。


本当はタクミさんの事が憎くて仕方がない筈。


でも、恭也は……結衣さんを思って。


「そうだったんだ……」


「わからないよ。これは俺の憶測でしかないけど、

そう考えると理解できるんだ。


でも……はっきり言って俺はもう限界だ!


タクミに好き放題やられて黙ってられっかよ!


ブレイブの代表だって同じだ!


タクミを潰さなければ気がどうにかなりそうなんだよ!


それをできるのは恭也さんしかいないから、


だから代表は恭也さんにお願いしているのに……。


こんな事言って悪いけど……

もうそろそろ……


死んだ人間より、今生きている人間を大切にして欲しい。

じゃないと俺……これ以上恭也さんについて行くの…」



「ヤス!」
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