艶麗な夜華
「ありがとうヤス。おやすみ」


「あぁ。悪いなつまんねぇ話につき合わせて」


「そんな風に言わないでよ……あたしだって……」


「悪りぃ。そうだな……じゃあ、明日」


「うん」



家に入ると暗闇の中、


前に恭也が口にした言葉を思い出した。



"味方がいるからなんだ?


自分を守るのも救うのも自分しかいねぇんだよ"


薄情な夜の街では、

味方なんて本当に存在しないのかもしれない。


ずっと恭也について行ってたロウとヒロキ。

でも、2人はタクミさんのところへ行った。

それにホスト時代の仲間も。


あたしだったらきっと立ち直れないくらい落ち込むような出来事。


でも、それはいつもどこかで誰かに頼って生きてきたから。


自分を守るのも救うのも自分しかいない───


恭也はいつから……そんな風に考えるようになったんだろう。


間違っているなんて思わない。

むしろ、凄く強いと思える。



だけどなんか……悲しい。
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