艶麗な夜華
恭也の言葉にハッとする。



「あっ!タクシー呼んでたんだぁ!


忘れてたどうしよう??」



慌てるあたしを呆れ顔で見る恭也。



「もうどうしようもねぇだろ。


とっくに相手はお前を待ってねぇよ」



「だね……。恭也が来たのに驚き過ぎて忘れてたよ……」



顔をしかめるあたしを恭也は横目でにらむ。



「なんか悪い事したな」



「えっ!そ、そんな事ないよ!


恭也が来てくれて本当に良かったよ!


だって、だって、みんな凄い高級車の人に迎えに来てもらっていて、


なのにあたしを迎えに来てくれるのはタクシーで、


待ってる間凄くみじめで、


そうしたら恭也が来て、


みんな凄く驚いていて、


恭也の車、なんか凄いみたいで、


モモカさんが驚いていて、


レクサスのなんとかだー!


とかよくわからない数字とアルファベット言ってて、


いくら掛かってるのって言ってて、


それで!」



「わかったわかった!お前、とりあえず深呼吸しろ」



「えっ?あっうん……ふぅ~」




言われた通り深呼吸をするあたしを笑う恭也。



「ははっなんだよそれ」



「ん?」



「本当……」



なに?
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